2020年春より、スマートフォンを中心とした、5Gサービスが開始されています。
特にスマートフォンは、5G対応製品の発表が相次いでおり、今後はすべて5G対応のスマートフォンへ移行していくことになると思われます。
スマートフォンを中心とした5G向け製品が増える中で、5G関連の企業の業績が好調に推移しています。その中で注目している企業が、
6666:リバーエレテック(市場JASDAQ)
です。
このリバーエレテック社は、水晶振動子という製品を主力製品として製造販売しています。
この水晶振動子は、
●電波の周波数を維持する役割や電子回路をタイミングよく動作させるための規則正しい基準信号
●時計として時を刻む基準信号を作る役割
を担っており、スマートフォンやパソコン等のデジタル機器などの最先端の分野において幅広く使われています。
スマートフォンを中心とした、5Gサービスが盛り上がりを見せる中、この水晶振動子を主力製品としているリバーエレテック社は、さらなる業績アップが見込めます。
今回はその5G銘柄である「6666:リバーエレテック」を分析してみます。
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リバーエレテックの事業
リバーエレテック社の事業ですが、
●水晶製品、抵抗器といった電子部品の製造販売
を行っているメーカーです。
特に水晶製品は、水晶振動子・水晶発振器といった製品の製造販売を行っています。
この水晶製品が、今のスマートフォンなどの中に組込まれている重要な部品となっています。
「産業の塩」とも呼ばれているくらい、エレクトロニクス製品の部品として使われている水晶製品の製造を事業としているのが、このリバーエレテック社です。
ハッキリ言って、一般の人は水晶製品の重要性がいまいち理解できないかと思います。
(私もその一人です・・・)
しかし、リバーエレテック社のホームページにある「教えて!水晶デバイス」を読むと、水晶製品は、世の中にあるエレクトロニクス製品の根幹部品であることがわかります。
そしてこの水晶製品は、スマートフォンなどのエレクトロニクス製品にとどまらず、自動運転などのカーエレクトロニクスなど、今後さらに伸びていきそうな製品群にも欠かせないものでもあります。
これからは中長期に渡って業績が伸びていくことが期待できそうな事業ですね。
リバーエレテックは、ここ数年、業績の低迷が続いていたようですが、
これからの5G製品の増産、自動運転などのカーエレクトロニクスの展開によっては、さらに伸びていくことが期待できそうです。
リバーエレテックの強み
「産業の塩」と呼ばれている水晶製品を主力としているのが、
この企業の強みでしょう。
日経新聞社の特設ホームページ「5G新時代を切り拓く」にも、
リバーエレテック社が取り上げられています。
そして、水晶製品の研究開発にも熱心であり、
2020年11月には、
水晶の新しいカット「KoT(コーティー)カット」を発見
といったリリースも出しています。
このリリースのどこがすごいのか?専門家でないと判断はつきにくいかもしれませんが、今後のエレクトロニクス製品に組み込まれる水晶製品が、この新しいカットを使った製品に置き換えられていくのではないかと想定されます。
そうなってくると、リバーエレテック社の水晶製品のシェアは、ますます拡大していくのではないか!?
と考えざるを得ません。
実際に、このリリース発表後、じわじわと株価も上がってきており、投資家も今後さらに伸びてくる企業ではないか?と考えている向きもありそうです。
(株価は下落した後、あまり動きがなくなりました・・・)
リバーエレテックの過去5年経営成績
リバーエレテックの過去5年の経営成績は、
グラフにすると、
こんな感じで、減収減益が続いていました。
しかし、2020年3月期には売上、営業利益ともに増収増益に転じています。
※リバーエレテックは3月決算です。
直近の2020年9月期の状況はどうでしょうか?
グラフにすると、
特に、2018年9月以降、増収増益に転換しています。
これは、5G関連向けの需要が後押しをして、業績が回復しているとのことです。
実際に、四半期報告書の経営成績の分析を確認すると、
水晶事業において、スマートフォンを中心とした5G向け製品の受注が前年を大きく上回り、売上高は前年同期比26.9%増となっています。
加えて営業利益は、前年同期は営業損失であったものが、237百万円計上となり大幅な増益となっています。
スマートフォン等の5Gサービスはまだ始まったばかりです。
これから5G対応の端末がぞくぞくと製品化、市場販売されていく中で、水晶製品の販売はさらに伸びていくことが予想されます。
リバーエレテックの財政状態
リバーエレテックの直近、
過去5年の資産、負債及び純資産ですが、
グラフにすると、
こんな感じです。
● ここ数年、業績が悪かったため、純資産の減少が続いていました。
2020年3月末までは、純資産の部の利益剰余金がマイナスでしたが、直近2020年9月末時点では利益剰余金は267百万円のプラスとなっています。
(その他資本剰余金を取り崩し損失補填を実施)
業績回復により、財政状態も改善してきています。
自己資本比率は、直近9月末では、
● 15.9 %
ということで、まだまだ財政状態はちょっと弱い感じですね。
さらにキャッシュの状況ですが、
キャッシュ残高は、年々増加しています。
直近でも投資活動CFのマイナス額があります。
これは2020年5月に稼働した、青森の水晶振動子の製造ライン増設が影響しているようです。
5G関連の水晶製品受注増に対応するための工場増設ということであれば、今後の業績拡大に貢献する可能性もあります。
それ以外の項目では、特に大きな問題はみられないため、キャッシュが不足することによる企業の存続問題はなさそうです。
リバーエレテックの会計注記情報(税効果会計)
私は経理担当者として、会計注記情報にも注目します。
特に有価証券報告書の「税効果会計の注記」については、
将来、利益(税務上の課税所得)をどれくらい計上が見込めるかを判断する、補足情報として使うことができます。
この注記に問題がなければ、財務諸表を監査する監査法人が、
将来の利益(税務上の課税所得)の計上を承認していることになりますので、とりあえず将来に大きな問題を抱えていないと判断できます。
見方ですが、
有価証券報告書の「税効果会計関係ー繰延税金資産の発生の主な原因別の内訳」
をチェックします。
この表の真ん中あたりにある、
●「繰延税金資産の合計」が当期大幅に減少していたり、
●「評価性引当額の小計」が大きく増加していたりすると、
将来利益(課税所得)の計上が見込めないと判断していることなります。
リバーエレテックの場合は、
● 2020年3月期に「繰延税金資産の合計」で98百万円計上している
● 評価性引当額が減少している
ということが最大の注目点です。
さらに、2020年11月には以下のリリースも出ました。
これは、将来に渡って課税所得(税務上の利益)が継続的に発生する可能性が高くなったため、それに対して、繰延税金資産を計上することができるようになった!
ということです。
簡単にいうと、
リバーエレテック社の決算書を監査する監査法人が、
リバーエレテック社は将来数年にわたって利益計上することが見込まれる!
と承認したと考えてもよいと思います。
このリリースは、経理に携わる人でないと、いまいちピントきませんが、
「将来の業績は当面問題なさそうだな」と判断できる材料になります。
ということで、税効果会計の注記から将来の業績にを予測する限り、問題ないどころかさらなる伸びがきたいできる。と考えてもよさそうです。
リバーエレテックの株価と指標
●PER(会社予想) 41.97倍
●PBR(会社予想) 11.43倍
●1株当たり配当 未定
※2020年11月23日時点
こんな状況です。
指標から見る限り、かなり割高ですね。
過去の株価をみると、
●株価最高値は1,907円、最低値は235円
という状況でした。
直近2年間のチャート以下のようになっています。
当期だけで株価8倍です。その後大幅下落しましたが、また株価が戻り上昇トレンドに乗っています。
いわゆるテンバガーまであと少しといったところです。
このため、
・もう高すぎだ・・・
・さすがに買えない・・・
と思うかもしれません。
ただし、リバーエレテック社の水晶事業は、
● スマートフォン等の5G製品対応が当面続くこと
● リリースされた「水晶の新しいカット「KoT(コーティー)カット」を発見」
といった要因により、さらに株価アップの可能性もあります。
私のリバーエレテックへの投資判断
個人的に感じている、リバーエレテック社社の魅力は、
●これからの5G製品の市場拡大
●水晶の新しいカットの発見
この2つです。
株価指標だけみれば、割高になってきているのですが、業績の伸びはこれから始まるといった感があります。
ただし短期的には、結構株価は増減しそうです。
個人的には、一度利益確定してしまいましたが、改めて3百万円ほど投資しなおしました。
株価下落の局面は、難平買いしてトータル5百万円まで投資額を増やす予定です。
こちらは短期売買というより、1,2年の中期保有で考えています。
リバーエレテック社、水晶製品を扱っているかなりマニアックな企業ではありますが、今後さらなる業績アップ、期待しています。
そして、今回私はマネックス証券を使って、リバーエレテックの株投資を継続しています。
マネックス証券は、
● 業界最安水準の手数料
● 1,000円から月々少額からお手軽に分散投資可能
といった特徴もあります。
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※投資は自己責任です。この記事での投資に関する責任は負えないことをご承知ください。
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